デザイナーとサムネイル
こんにちは。
中間管理職!?の福田です。
サムネイルというと、最近ではYouTubeの動画などで一覧の表示画像のことをいうようですね。
我々デザイナーの世界では
サムネイル、もしくはサムネイルスケッチ –
アイデア出しの段階で行われるザクザクっとしたスケッチ。
– ラフスケッチ –
サムネイルのアイデアから良いと思ったものを選び、
マイナーチェンジなどをしながらだんだんと清書したもの。
現在では、サムネイルとラフスケッチの違いはあまり気にされていない感じもします。
その昔、マス広告制作会社で働いてた頃に、このサムネイルの必要性を学んだのですが
広告の場合、世界観を表現することが多いので、特に重視されています。
例えば…
浜辺に一本の鉛筆が突き刺さっているシーンを想定したとします。
これをダミーの画像(写真)で作ってしまうと
単にどこかの砂浜に刺さった鉛筆、というだけの見た目になります。
ところが同じシーンを手描き(簡単に描いたものでも)だと
コンセプトを頭に置きながら、見る人によって色々な想像をしてくれるのです。
つまり見る側が勝手に期待を膨らませてくれるのです。
(完成形まで予想される方もいます)
これにより、実際の撮影はこうしようだとか
撮影場所はここがいいだとか、鉛筆はこんな状態のものがいいだとか
会話が弾んできたりもします。
サムネイルには意外な力があるんですね。
そんな私はサムネイルが得意なわけではないですが
それ故に新人時代から先輩のサムネイルをこっそりコピーしたりして
作成資料にしていました。
(写真:昔の先輩のサムネイル)
また、サムネイル作りの参考になるような書籍も買ったりしました。
写真:デザイナーのラフスケッチ実例集:MdN書籍編集部
京に暮らすよろこび:寿岳章子 沢田重隆(絵)
デジタル時代になっても
個性があって味わい深いサムネイル、いいものですね。